コロナ危機を防災つながりの方々に助けられ、改めて防災とは?と考えてしまいました – NPO法人まあるい心ちゃれんじどの応援団
2020-04-12

コロナ危機を防災つながりの方々に助けられ、改めて防災とは?と考えてしまいました

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出店自粛雨が重なり、閑散とした高知の日曜市でした。普段菓子工房レネーが出店しているスペースもがらんとしています。

 

出店自粛と土曜日に食パンなどを店舗販売すること、おうちに配達しますと呼びかけさせていただいたところ、一番にご連絡していただいたのは在宅で息子さんを医療ケアしているお母さんからでした。宅配第一号となりました。

 

私が障害のある人たち、特に災害時の要配慮者リストに掲載されない軽度障がいの人々への防災教育が必要だと思い高知県災害弱者センターを立ち上げようと声を上げた際のご縁でつながったご家族です。

 

さらに、店舗に食パンなどを買いに駆けつけてくれたのは、防災つながりで当初からご指導くださっている高知県立大学院災害看護学科教授やお弟子さん家族。

 

常に危機と隣り合わせに生活されている方々や真剣に防災に係る方々は、他人の困りごとを自分の痛みとして感じる能力を身に着けられているんだと痛感しました。

 

お付き合いのある会社社長さんが、東北大震災以降毎年起こる災害に備えてどこで発生しても他の地域で収益を上げることができるようにと10年間でその仕組みを作ってきたのに、今回のコロナ危機はこの仕組みが全く機能しないと嘆かれてました。

 

今回のコロナ危機で、防災教育で何を涵養しなければならないのかということが明確になったのではないかと思っています。

 

「他人の心に思いをはせる」ことができる人間になれ、と私は昔習ったんですがなかなかむつかしいことでした。けれど、今まさにそういうことが求められているんですね。これからの時代はどんな危機が待ち受けているのかわからない混沌の時代になったことは間違いありません。様々なリスクに備える究極の防災は、「遠い親戚より近くの他人」「近所同士の助け合い」も大切なんだけど、そういう気持ちになる根源のことが身につかないと今回も起こっている「コロナ差別」のように薄っぺらい「防災」のままで進んでいくのではないかと考えてしまいました。

 

店舗に来店してもらう、さらには宅配しますよという試み第1日目は、須崎の遠方からも来ていただき無事、生クリーム食パン・くるみ食パン・レーズン食パン・ショコラ食パン・文旦コッペパン完売いたしました。

食パンにつきましてはまた土曜日に焼きます。ご予約はお早めに、できれば木曜までにご連絡いただくと準備がしやすいのでお願いしたいです。

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今回本当に自分の経営能力のなさにあきれ果てています。他の障がい者施設の方々は内部留保もしっかりされていてすぐに厳しい状況にはならないようで(少なくとも私は見えます)、大手の障がい者施設さんにうちの商品の販売をお願いする始末。本当に助かりますが、その余裕に頭が下がります。

 

まだまだ続くコロナ危機。たくさんの方のご支援で何とか働く障がい者の雇用を守らなければ。

 


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